一般的には電波を使って無線でインターネットに接続できる回線というと、携帯電話の回線を使うLTE通信が今は一番先に頭に浮かぶと思います。
同じように電波を使うインターネット接続手段として、WiMAX2+という回線もあります。こちらの方式はauがスマートフォンにも搭載してかなり力を入れていますので、そちらから名前を聞いている方もいらっしゃると思います。
今回はこちらのWiMAX2+を少し詳しく説明していきます。
WiMAX2+もLTE??
WiMAX2+を知っている人でも、WiMAX2+もLTEの仲間だよ、と言うと驚かれる方が多いかもしれません。携帯電話などの無線通信の規格を作っているグループの決めごとで、WiMAX2+の通信の仕組みもLTEの一種である、というように規格が拡張されました。ですので規格上はWiMAX2+も通信のやり方の異なるLTE通信なのですが、一般的に考えられている携帯電話のLTEとは別のイメージがあると思いますので、このページでも携帯電話の方のLTEとWiMAX2+は分けて考えることにします。
WiMAX2+はデータ通信専用
携帯電話のLTEの通信は今は音声通話にも使われるようになっていますが、WiMAX2+のほうの通信方式には音声通話のやり方が決められていません。今のところはデータ通信、つまりはインターネット接続専用の回線と言うことになっています。通信速度はLTEと競えるスピード
LTEのほうも規格がどんどん拡張されて最大の通信速度が引き上げられていますが、WiMAX2+もバージョンアップが重ねられて、今は理論的な最大速度が220Mbpsまで来ています。次の高速化の440Mbpsも視野に入っていて、さらにその先は1Gbps以上の最大通信速度を目指しています。ただ、やはり電波を使ってやりとりする方式ならではの制約があって、LTE回線と同じように、実際の通信速度は理論的な最大速度よりもかなり遅めの速度に留まるケースが多くなっています。
たくさんの人数がいっぺんに利用すると電波の利用効率の関係で、通信速度が低下してしまうのもLTE回線と同じ特徴です。
データ量使い放題のプランも
LTE回線は毎月の通信データ量(≒パケット数)が使い放題になるプランは一部の格安SIMで提供されているだけですが、WiMAX2+ではどの会社からもデータ量使い放題のプランが提供されています。また、WiMAX2+でも一時に大量のデータ通信を行なうと速度規制がかかってしまうのですが、その規制の度合いはLTE通信よりも緩やかになっています。
提供の大本はUQコミュニケーションズ
WiMAX2+の電波のネットワークを提供しているのはauのKDDI系列の会社となるUQコミュニケーションズです。他のプロバイダから提供されるプランでも、電波の部分はUQコミュニケーションズのものを借りる形です。LTE回線の格安SIMを提供するプロバイダと一緒のイメージです。ただ、どの会社を選んでもWiMAX2+では料金には大きな差はないサービスになっています。販売促進策に色々な特典をつける会社もあるため、そちらを基準にサービスを選ぶ手もあるかもしれません。
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