旅カメラというジャンルのカメラがあります。
小型軽量で薄い持ち運びに便利なカメラ本体に、ズーム倍率の高い、どんな被写体にも対応できるようなレンズを積んだカメラです。旅行に行く際に荷物にならず、かつ、旅行先で出会うどんな情景にも対応できそうなカメラのことです。
今までの旅カメラはこういったレンズの性能を実現するために、イメージセンサーが小さなカメラばかりでした。このため画質の面ではある程度我慢をする必要があったのです。
このジャンルにパナソニックが1型センサーを搭載して高画質を実現できるカメラを投入してきました。それがLUMIX TX1です。
薄くて小型のボディーに1型センサーと10倍ズームを搭載
TX1の大きさは、同じパナソニックの小さなイメージセンサーを搭載している旅カメラよりほんの少し大きい程度。ただ、重さだけは310gと少し重めになります。積んでいるレンズは35mmフィルムのカメラに換算して、25mmの広角から250mmの本格的な望遠までをカバーする10倍ズームレンズです。
小さなセンサーを搭載する旅カメラでは、いまや30倍とか40倍といったものすごいズームレンズを搭載するカメラもありますので、この部分ではちょっと控えめな数字になっていますが、25mm〜250mmのレンジがあれば一般的なシーンにはほとんどすべて対応が出来るはずです。
レンズはあの「ライカ」ブランドの高性能なものがおごられていますので、写る写真の画質も何も問題がありません。ボケを使った絵作りにも対応が出来ます。
また、カメラの感度が上がってもザラザラした絵柄にはなりにくく、暗い場所にも強くなっています。
ピント合わせも素早いカメラ
カメラがピントを合わせるスピードが速いこともこのカメラの特徴の一つです。パナソニックご自慢の仕組みが組み込まれています。また、テレビなどでは話題の4Kと言われる、高画質動画の撮影も出来ます。この動画撮影の仕組みを応用して、約800万画素の写真を毎秒30コマも連写できる機能も備わっています。
本格的な撮影にも応えるカメラ
お手軽に写真を撮るだけではなく、このカメラはもっと本格的に写真とつきあいたい方も満足できる機能も備えています。カメラに目を寄せてのぞき込むタイプの電子式ファインダーという仕組みが備わっていて、より写真撮影に集中して臨むことが出来ます。
レンズの周りには撮影の際の色々な機能を割り当てられるコントロール用のリングも付いていて、より直感的に写真の表現のコントロールも出来るようになっています。
1型センサーを搭載して高画質で高性能なカメラになっていますのでやはり少し高めのお値段がつけられていますが、このカメラもこれ1台で色々な用途を完結できるだけのカメラに仕上がっています。
今までの1型センサーを搭載した高画質なカメラにはなかった性格のカメラですので、またカメラ選びが面白くなったと思います。