パソコンやスマートフォン向けにWindows本体を作っているのがマイクロソフトですが、今、マイクロソフトではSurfaceという名前のついたパソコン本体も自ら開発して販売を行なっています。
タブレット型パソコンとして今は、Surface Pro 4とかSurface 3が。ノート型パソコンに近いタイプのSurface Bookも発売されていて、最近のパソコンとしてはかなり高価なお値段がついているにもかかわらず、かなりの人気を集めているようです。
これらのシリーズと同じ名前を持ちながら、かなり特異な形のパソコン(?)として仕上がっているのが今回ご紹介する「Surface Hub」です。
・そもそもSurface Hubとはなんぞや?
簡単にSurface Hubが何かを言葉にすると、巨大な画面を持つ液晶一体型のWindows 10パソコンです。
一般向けにも売られているタイプの、液晶ディスプレイをちょっと厚くして、中に一緒にパソコン本体もまとめてしまった形のパソコン、あれのサイズをうんと大きくしたものです。
Surface HubはCPUにインテル製の第4世代のCoreプロセッサを搭載して、55型のフルHD液晶または84型の4K液晶を搭載する、かなり巨大なパソコンです。
・何がうれしい?
サイズ感としては、オフィスなどでよく使われるホワイトボード、あれの感覚に近いものがあります。
巨大なディスプレはタッチパネルを備えていて、手で画面に触れながら操作を行なったり、ペンで画面に文字や図などを書き込むことも出来ます。そのまま電子的なホワイトボードとして利用することが出来る訳です。
ここから先がSurface Hubならではの機能になると思いますが、上に書いたような形で書き込んだものはパソコンの画面に書き込んだ「データ」になります。もちろんSurface Hubはネットワークに接続できますので、書き込んだデータを遠隔地の人にネットワーク経由で送って共有することが出来ます。
つまり、Surface Hubを離れた場所にいるメンバーとの間で行なっている会議などで、どこにいる人でも一緒に書き込んで中身を一緒に見られる、共有可能な電子的なホワイトボードのように扱うことが出来ます。また、Surface Hubはカメラも備えていますので、Surface HubだけあればTV会議を開くことも出来ます。
決まった内容を確認するだけの会議ではなく、ブレインストーミングに近い形のアイディアを出し合うようなミーティングでは、Surface Hubが強力なコラボレーションのためのツールとして使える可能性があると注目されているのです。
・既に試用を開始している企業も
Surface Hubは55型モデルが100万円以上、84型モデルが260万円以上と非常に高価な機器ですが、その可能性を試すために、導入を開始している企業もあるようです。
Surface Hubならではのアプリなどはまだ登場していませんし、使い方自体もこれから開発する形になると思いますが、様々な可能性を持つ、とても面白いデバイスだと思います。
上手く使いこなせば、TV会議などの質がまるで変わる可能性を秘めています。