ビクターとケンウッドから超小型ながら高音質で話題のハイレゾ音源にも対応する、一時期「ハイコンポ」と呼ばれたジャンルに相当するオーディオ機器が登場しました。
開発陣は従来のオーディオの枠から抜け出すことを意識して、CDを入れることが出来ない、CDの直径12cmより小さな11cmの横幅にこだわって製品の設計を行ったのだそうです。
結果、マイクロコンポとしか呼びようのない、とてもコンパクトで高音質な製品が完成しています。
今回は、ケンウッドの新K seriesコンポ「KA-NA7」と、JVCブランドのウッドコーンスピーカーをセットにした「EX-NW1」をご紹介します。
アンプ部は基本共通
今、ケンウッドブランドとJVCビクターのブランドは、同じ会社の中で共存する形になっています。このためいくつかの製品は両ブランドで基本コンポーネントが共用されるようになっています。今回ご紹介するケンウッドのKA-NA7とJVCのEX-NW1は、アンプ部が基本を同じにする製品構成になっています。
KA-NA7の方は、2Wayでしっかりとハイレゾ音源の音の範囲に対応可能な小型スピーカーが推奨される形で、EX-NW1はJVCご自慢の「ウッドコーンスピーカー」を高音質を維持したまま超小型化を図った、非常にユニークなスピーカとセットにした製品になっています。
超小型で軽量。でも音は本物志向
アンプ部は110mm x 179mm x 50mm、重さは430gと、非常に小さくかつ、オーディオ製品、特にアンプとしてはとても軽い作りになっています。ですが中身の方はかなり本格志向。
ハイレゾ音源に対しては24bit/192kHzのPCM形式まで対応していて、USBメモリに格納したWAVやFLAC形式のデータの再生が行えます。
また、USB DAC機能を搭載していてパソコンなどにUSBケーブルで接続することで、PCのサウンド回路として使うことも出来ます。
アンプが非常に小型で、スピーカーもコンパクトなものが推奨されていますので、PC用スピーカー代わりの利用にも適した高音質の製品と言えるでしょう。
Bluetoothの受信にも対応しますので、スマートフォン組み合わせにも適しています。
パワーアンプ部にデジタルアンプを採用していますので、小さな本体ながらある程度のパワーも実現。スピーカーのインピーダンスが4Ωのものであれば、10W + 10Wの実用上十分なパワーを発揮します。
さらにデジタルアンプゆえに発熱と消費電力も小さく、アンプ部の消費電力はわずか15W。とても効率よく動くオーディオになっています。
音質面でも一般的なPC用スピーカーでは得られない、本格オーディオの世界に乗り出せる製品です。