クラウドファンディングのKickstarterからタイプライターのリターンバーのようなレバーを備えた、どこかレトロな雰囲気も漂うBluetoothキーボードが登場しました。
製品名はPENNA。
先行して製品化されたタイプライター風キーボードのQwerty Writerよりも、かなり安価な価格での製品化が予定されています。
今回はどこかタイプライター風のルックスを持つBluetoothキーボードの新顔、PENNAをご紹介します。
キートップが選べる
PENNAが一つユニークなところは、キートップを2種類から選択可能なところです。現代的なキーボード風のキートップの「Diamond」タイプと、レトロチックな「Chrome」タイプが選べます。
後者を選ぶとキーボードの雰囲気は一気にレトロなタイプライター風味に。
前者を選ぶと、電子タイプライター的なイメージに見えてきますね。普通のパソコン用キーボードよりもずっとモダンな感じすらあります。
パソコンから入って違和感なく使え、キータッチの正確性も期待できるのはDiamondタイプのキートップの方でしょう。
キースイッチが選べる
高級キーボードのキースイッチの定番となった感がある、ドイツCherryブランドのキースイッチの中から、茶軸、青軸、赤軸のいずれかを選択できます。キーの押圧、キークリック音など、好みに合わせた選択が出来るようになっています。
著者個人としては、黒軸が選べないのはちょっと残念ですが。
対応OSが選べる
対応OSはWindows、Android、iOS、MacOSとなっていて、キーボード側の物理的なスイッチの切り替えで配列を切り替え可能に読めるスペックが書かれています。ただ、この切り替えで配置が換わるのはごく一部だけのようですね。
対応言語も選べる
PENNAのユニークな機能の一つは、キー配列をいくつかの言語に合わせて変更可能なところにもあります。こちらはファンクションキー(Fnキー)と特定のアルファベットキーの同時押しによるキーコンビネーションで、任意に切り替え可能なようです。
米語モード、英語モード、ドイツ語モード、フランス語モード、スペイン語モードを備えています。
入力可能な記号とその記号の配置が、言語モード切替により変化するようです。
さすがに物理的にキー数の異なるJISキー配列には対応してくれません。そういった意味では残念ながら日本語入力で直接かな入力を使われる方は、使いにくいキーボードになってしまう可能性が高そうです。
リターンバーにマクロを登録可能
PENNNAもリターンバーはマクロ機能を使うためのスイッチとして働きます。マクロ登録も簡単そうで、複数文字からなる定型文の登録もできます。ただ、登録できるのは1つの内容だけでしょうから、使い勝手の面では限定的と言えるかもしれません。
マルチペアリング可能
PENNAのBluetoothはバージョン4.2対応です。また、5台までのデバイスとのマルチペアリングが可能で、Fnキーとのコンビネーションで随時接続する機材をスイッチ可能になっています。
その他のスペック
PENNAは主にスマートフォンやタブレット端末と組み合わせて使うことを想定しているようで、これらを立てかけるスタンドが装備されています。ですがもちろんBluetoothを搭載したWindowsパソコンでも利用可能です。
電源は単3電池2本で、最大6ヶ月電池が持つそうです。
現在は99ドルからの支援が可能で、こちらのコースではPENNAが1台もらえます。製品化の暁には180ドルでの販売が予定されているとのことですので、まだかなりお得感はありますね。
また、より高価になりますが、木製のボディーの機種も製品化が予定されています。