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パソコンでも新しいバージョンWindowsであるWindows 10が大々的にプロモーションされていますが、スマートフォンの世界にもWindows 10が登場しています。
日本ではWindowsスマホが数年間製品が登場することがなく空白時代が続いてきましたが、ここに来てWindows 10 Mobileを搭載するスマートフォンが一気にまとめて登場し、突如世界で一番選択肢の広い国に変わってしまいました。
そんな中で、スマートフォンのアクセサリの開発・販売を行なってきたメーカーが発売した異色のWindows 10スマートフォンがあります。それがトリニティの手になるNuAns NEOです。
ミドルクラスのスペック
NuAns NEOはスマートフォンの心臓部であるSoCとしてミドルクラスの性能を持つ、クアルコム製のSnapdragon 617というチップを採用しています。
日本のスマートフォン市場では、異様にハイエンドモデルに偏重した製品展開が行なわれていますので、性能面ではそのようなハイエンド機種から見ると若干見落とりしてしまいますが、Windows 10 Mobile自体の軽さとも相まって、実使用上は全く問題のない操作感が実現できています。
いわゆる「ぬるぬる」動く操作感です。
画面は5型のHD液晶で、解像度は1280 x 720ドット。これもハイエンドのスマホのフルHD以上の解像度と比べると数字上は見劣りしますが、スマートフォンを使う距離では、この解像度でもドットが見えることはまずないと思います。
Windows 10パソコンとの高い親和性
Windows 10スマホの最大のメリットは、Windows 10を搭載したパソコンとのいろいろな面での親和性の高さだと思います。
画面の見た目や操作感はパソコン版のWindows 10ととてもよく似ています。「タブレットモード」に切り替えたタッチパネル操作の機種とはほとんど一緒と言ってもいいかもしれません。
標準搭載されているアプリもPC版とよく似ています。
また、マイクロソフトのクラウドストレージサービスの「OneDrive」を使って、簡単にパソコンデータの共有を行なうことができます。Windows 10パソコンもWindows 10スマホも、OneDriveは標準で組み込まれていますので、とても簡単に操作が行えるようになっています。
Windows 10スマホにはモバイル版のマイクロソフトオフィスが標準でインストールされていますので、パソコンで作った文書をスマートフォンで見たり、スマートフォン側で修正を行なったりすることが出来ます。
パワーポイントもありますので、やり方によってはスマートフォンで簡単なプレゼンテーションを行なうことも出来ます。
問題はアプリの少なさ
個人ユーザが困るところは、まだまだマイクロソフトのアプリのストアの品揃えが薄いところでしょうか。流行のゲームなどはまず移植されていないと言っていい状況です。
このあたりのアプリが必須かどうかが、Windows 10スマホを使えるかどうかの分かれ目になるかもしれません。
まとめ
スマートフォンの使い途が、外出先でのWebでの調べ物、メール、LINEなどのインスタントメッセンジャー、SNSなどで、あまりスマートフォン独自の機能に依存していない方であれば、もうWindows 10スマホでも十分に使い物になると思います。
著者がスマートフォンを使い始めたときにパソコンの方のOSがWindows 10になっていて、その時に今の完成度のWindows 10スマホがあったなら、多分、他のOSではなくWindows 10 Mobile搭載のスマートフォンを選んでいたと思います。