スマートフォンと連動して忘れ物を防ぐことが出来る電子タグ製品が少しずつ数を増やしてきているようです。今回ご紹介する「MYNT(ミント)」もその一つです。
現在、クラウドファンディングのmakuakeで資金調達のプロジェクトが進行しています。既に初期の目標金額50万円は軽くクリアして、350万円を超える出資が集まっています。
MYNTがここまでの支援を集められたたのは、単なる忘れ物防止タグには留まらない多くの機能を持たせられたことが理由の一つでしょう。
そういったMYNTならではの多機能ぶりも含め、製品の内容を説明していきます。
薄くて小さなデザイン
MYNTは忘れ物防止用用の電子タグとしては非常に薄くて小さな本体サイズを実現しています。厚さはわずか3.5mm。
長さ55mmに幅は25mm、重量12gとコンパクトで軽量です。
本来のタグのサイズを彷彿とさせるような小ささ、と言っていいかもしれません。
また、IP43の防滴仕様となっていることも特徴でしょうか。防水ではありませんので、ザブザブ水に洗われるような使い方は出来ませんが、雨に軽く当たる程度ならば問題なく使える仕様です。
スマートフォンとBluetoothで接続するタイプ
MYNTも他の忘れ物防止の電子タグと同様にスマートフォンに専用アプリを入れ、Bluetoothで接続することで機能を発揮するタイプの製品です。MYNTを取り付けたものとスマートフォンの距離が大きく離れると、スマートフォン側に通知が上がる仕組みです。
最大約50mまでの検出が行えるようになっています。
また、最後にスマートフォン側でMYNTを検出した場所が記憶されますので、例えばお店に鞄を忘れた、と言ったケースでも、鞄を忘れてしまったポイントを地図から確認可能になっています。
使い方の応用編としてプロジェクトのページに記載されているのは、ものすごく広い駐車場に車を止めるシーンです。
車にMYNTを置いておくことで、スマートフォンのアプリ側には(ほぼ)車を止めた位置が記憶されますので、広い駐車場でもすぐに自分の車を見つけられます。
また、MYNTを入れた鞄を移動するもの、例えば電車に忘れてしまったケースでも、鞄を見つけられる可能性がある機能も持っています。
他の人のMYNT経由で自分のMYNTの在りかが探せる仕組みになっていて、たくさんのMYNTが世の中に出るようになると、それら多くの人の使うMYNTによる「GPS」的機能が使えるように作り込まれています。
カバンが電車に残されたまま移動していっても、その先でどこかの誰かのMYNTと近づけば、自分のMYNTの在りかの情報が把握できるようになります。
ただ、このためにはMYNTがかなり大量に普及しないといけませんが。
スマホ側も探せる
逆にMYNTからスマートフォンを探す機能も付いています。スマートフォンを見失ったときに、MYNTのボタンを長押しすることでスマホ側から音を出すことができ、簡単にスマホを見つけ出すことができます。
Bluetooth接続出来る範囲ならば、スマホからMYNTを見つけ出すことももちろん簡単です。
忘れ物防止タグ、だけじゃない
MYNTはBluetooth接続可能なオーディオ機器のリモコンになったり、スマートフォンのカメラのリモコンシャッター機能があったり、パソコンと接続してパワーポイントのプレゼンの際のスライド操作が行える機能もついています。単なる忘れ物防止タグだけではないところもMYNTのユニークな部分です。
MYNT本体はコンビニでも取り扱っているボタン電池で動きます。バッテリーの残量はスマホ側のアプリから確認できますので、いきなり電池が切れちゃって肝心なときに使えない、という心配は軽減できますね。
母艦となる側の端末は、iOS機器、Androidスマホ、Mac OS X搭載パソコンまでの対応となっています。今のところはWindowsパソコンに未対応そうなのがちょっと残念なところかもしれません。