Amazonなどで完全ワイヤレスイヤフォンを探してみると、中国製の製品を輸入販売するかたちのかなり安価な製品も出回るようになっています。
価格面では非常にお手軽なものの、そういったタイプの製品に関しては何らかのトラブル、不具合があってもサポートにはほぼ期待が出来ません。
そんな中サンコーがこれらの製品と同クラスと思われる完全ワイヤレスイヤフォンの取り扱いを開始しました。価格面でも十分に勝負になる手頃さです。
今回はサンコー取り扱いの完全ワイヤレスイヤフォン「mimi-fit GO」を取り上げてみます。
税込み4,980円
mimi-fit GOの最大の特徴は、やはりこのお求めやすい価格にあると思います。税込み4,980円のお手頃価格が実現されています。お手頃価格ながらデザインの方はなかなか。
装着を安定化するために、耳の内側に引っかけるためのフックも付いていて、かなりの運動でも抜け落ちることがないことがサンコーの商品販売ページの動画で示されています。
重さも片耳5gと軽量です。
耳穴の大きさの違いに対応する3サイズのイヤーチップも標準で付いてくるなど、低価格ながら基本は抑えられています。
稼働時間は標準的
比較的小型のサイズながら最大3時間の連続再生に対応するなど、稼働時間は完全ワイヤレスイヤフォンとしては標準的な値が実現できています。低価格実現のためにこの機種で犠牲となっている部分の一つは、バッテリーを内蔵してイヤーピース側の充電機能を持つ専用ケースが省かれている部分でしょう。
このため、外出先での連続利用時間にはある程度限定が出てしまうところが使用上の弱点となるかもしれません。
充電は付属の2またになったマイクロUSBケーブルなどを利用して行うことになります。
ACアダプタなどにつなぐ側が一般的なUSBのType-A形状のコネクタになっていますので、モバイルバッテリーなどと接続しての充電は可能そうです。
ですので、充電機能付きケースがついていないところはある程度運用でカバーできそうです。
低価格ながらサポートがあるところがメリット
Bluetoothのイヤフォンはスマートフォンなどとの接続を電波で行う関係で、接続が不安定になるケースがあるのが弱点の一つです。mimi-fit GOでも、接続が安定しない個体があるのが製品の販売ページのユーザーコメントからも読めます。
ただそういったケースに対して、日本の会社のサポートが受けられるところがこの製品の最大のメリットかもしれません。
きちんとサンコー側がこれらのコメントに反応して、初期不良交換を勧める対応をしてくれています。
また、新しい機種との相性問題があるのか、音量調節が出来ない、との書き込みが見受けられますがそちらの対処策も書き込まれています。
この辺りの対応は、Amazonのマーケットプレイスなどに見受けられる同等品と比べた際の、大きなメリットになるかもしれません。
音質面は?
この製品も音声伝達用コーデックがどれに対応するかの記載がありません。ただ、価格的に本格的に音質にこだわれるランクの製品ではなさそうです。これはBluetoothイヤフォン共通の弱点ではあるのですが、音の遅延の少ないaptXなどのコーデックを採用していない限り、スマートフォンで動画を視聴した際には画面の表示とイヤフォンからの音の出るタイミングが合いません。必ずイヤフォンからの音声側が遅れて聞こえます。
この部分はBluetoothイヤフォン利用の際には押さえておかないといけないでしょう。製品の欠陥というわけではなく、Bluetoothの方式を使う上で逃げられない制約です。
以上の用は弱点もありますが、そういったものを理解した上で利用するには入手のしやすさもあって、サンコーのうたい文句どおりに初めての完全ワイヤレスイヤフォンには好適な機種の一つと言えると思います。