LTE回線を使ってインターネットに接続するためのサービスが色々な会社から提供されています。
元々は携帯電話の3大キャリア、NTTドコモ、au、ソフトバンクがメインとなっていましたが、今では、ドコモやauから携帯のネットワークを間借りしてサービスを提供する、通称、格安SIMといったサービスも登場しています。
今回はLTE通信について少し詳しく見ていきましょう。
LTEは3G LTE
LTEとは「Long Term Evolution」の頭文字を取ったもので、長期的改善施策、ぐらいの日本語訳になるでしょうか。厳密に言うなら第3世代携帯電話の意味の「3G」とくっつけて、3G LTEと書くのが正しい形になります。4Gこと、第4世代の携帯電話が登場するまでのつなぎとして、3Gの携帯電話回線を色々な面で性能向上させたもののことを言います。こういった意味で、LTEは3.5世代とか3.9世代、なんて呼ばれることもありました。
今はLTEの性能がかなり向上したので、携帯電話回線などの規格を管理する団体が「3G LTEを4Gと呼んでもいいよ」という決定を出していて、LTEを4Gと表示しても良いことになりました。
ただ、LTEは上に書いたような意味ですので、4GとLTEをくっつけてしまうと本当はへんてこな意味になってしまいます。本当の第4世代の携帯電話が出ていないのにその改善版ってどういうこと?ってなってしまいますので。
規格の上ではLTE回線には携帯電話で採用されているものの他に、WiMAX2+の通信方式も含まれています。ですが、日本ではLTEと言った場合には、携帯電話で採用されている方式だけを言うことの方が多くなっていると思います
今回この記事も、携帯電話で採用されている方式を表す方のLTEの説明をしていきます。
無線でのインターネット接続の主役
今ではLTE回線が無線でインターネット接続を行なうサービスの主役になりました。それどころか、スマートフォン・携帯電話の普及台数を考えると、今の日本でのインターネット利用の主役がLTE回線と言ってもいい状況になりました。LTE回線では、それまでの携帯電話回線よりも圧倒的といえるぐらいに高速なデータの通信を行なうことが出来ます。2016年春の段階では、最高下り方向が300Mbps、上り方向は50Mbpsまでの速度に達しています。数字上は有線の光回線に肩を並べるぐらいのスペックにまで達しています。
ただこれらの数字は理論的な最高速度で、実際の利用シーンでここまでの速度が出ることはまずありえません。この部分は、携帯電話の回線を使うインターネット接続サービスの注意点の一つです。
また、ある限られた電波をたくさんの人で共用して利用しますので、混雑する場所では一人あたりの通信速度が落ちてしまうのもLTE回線などの弱点の一つです。
通信データ量は事実上従量制
LTE回線を使ったインターネット接続サービスでは、通信を行なうデータ量は現在は事実上の「従量制」で概ね使った分だけ料金が発生する形です。格安SIMの一部を除き、固定回線のような「使い放題」プランがありません。また、一般的には一時的に大量のデータをやりとりしたりすると速度規制がかかります。こういった形のサービスのため、比較的ライトな使い方に合っているインターネット接続手段と言えると思います。
例えばパソコン用のOSのWindows 10にWindows 7などからアップグレードする場合には、マイクロソフトから5GB(=5000Mバイト)ぐらいのアップグレードプログラムをダウンロードする必要があります。
今後、Windows 10は毎年2回ぐらいこれに迫る規模の大きなアップデートが予定されていますので、パソコンでインターネットを本格的に使う回線には少々厳しいかもしれません。
ただ、携帯電話のエリア内であればほとんどどこでもインターネットに接続できて配線の工事も不用ですので、「機動性」という点では最高のインターネット接続手段でもあります。
それぞれのユーザが、自分のインターネットとのつきあい方を考えて回線を選ばれると良いでしょう。
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