↑画像をクリックするとAmazonにジャンプします。
iPhone 7では事前の予想通り、ステレオミニジャック相当のイヤフォン端子が省略されてしまいました。本体の防水性能を高めて防塵・防滴とするための対応と思われますが、Androidスマートフォンでは、イヤフォンジャックを持ちつつ防水を実現している端末が多いだけにちょっと残念な部分です。
Lightningコネクタに装着することで、一般的なイヤフォンを利用できるアダプタが同梱されますが、こちらのアダプタは音質面ではもう一つ評判が良くないようです。
そんなiPhone 7やLightningコネクタを持つすべてのiOS機器で、より高音質ですべての音を再生可能とするイヤフォンをラディウスが発売しています。
それがLightningコネクタに直結して利用できる「HP-NHL11」です。
Lgihtningコネクタ直結のDAC+ヘッドフォンアンプ+高音質イヤフォン
ラディウスのHP-NHL11の正体はと言うと、この章の見出しの通りということになります。iOS機器のLightningコネクタからはデジタル信号しか出力されていません。ですので、そこから音のデジタルデータを引き出して、デジタル信号をヘッドフォンなどで再生できるアナログ信号に直す「DAC(Digital to Analog Convreter)」がまず一つ必要です。
さらにアナログ信号に直した音をイヤフォンで聴くのに最適な音の大きさに増幅するヘッドフォンアンプを介して、高音質のイヤフォンを接続しています。
これがHP-NHL11の正体です。
非常にコンパクトにまとまった製品ですが、実はDAC内蔵ポータブルアンプと高音質イヤフォンの合体した製品なのです。
Lightningコネクタに直結する製品ですので、イヤフォンジャックの省略されたiPhone 7でもよりよい音で様々なソースの音を聞くことが出来ます。
また、iPhone 7以外のiOS機器でもLightningコネクタがあれば、ほとんどの場合イヤフォンジャックにイヤフォン・ヘッドフォンを接続して音を出すよりも、音質面の向上が期待できます。
ハイレゾ音源対応
HP-NHL11は非常にコンパクトな製品ながら、少しずつ話題になってきているCDを超える音質を持つ音源とされる、ハイレゾ音源の再生にも対応しています。ハイレゾ音源の情報量・音質のレベルを表す目安となる「サンプリングレート」としては、24bit/48kHzまでの対応になります。
このため、ハイレゾ音源の特徴の一つである、高い周波数の音の再生範囲に関しては24kHz程度までに限定されますが、現在出回っているハイレゾ音源の主流である24bitの量子化ビット数でデジタル化された音源にそのまま対応可能で、再生音質の滑らかさ、音の密度の濃さはしっかりと再現可能なポテンシャルを持っています。
実際に音を聴いてみたときの能力の方もかなり高く、iPhone 7標準のイヤフォンアダプタや、イヤフォンジャックを備えたiOS機にイヤフォンを接続して行う再生よりも、いくつかランクが上がったようなクオリティでの再生が行えるようになります。
ハイレゾ音源の再生も、ハイレゾらしさをしっかり伝えてくれる性能があるイヤフォンです。
iPhone本体操作用のリモコンも
DACとヘッドフォンアンプをまとめた部分はイヤフォンのコードが左右の耳用に分かれるY字型の付け根部分に付いていますが、非常にコンパクトかつ軽量に出来ていて、普通に使う際にもイヤフォンの装着感を邪魔しない作りになっています。また、この部分にはiPhone本体のコントロールが出来るボタンが付いており、音楽プレイヤーでは再生のスタートや停止、ボリュームのアップ・ダウン、電話の着信時の受話、終話、Siriの起動などと言った操作が行えるようになっています。
ただ、イヤフォン側にマイクは付いていないため、通話自体はiPhone側で行わないといけません。
よりよい音で様々なコンテンツを楽しむために
HP-NHL11はAmazonでは1万7千円程度で販売が行われています。ある程度のしっかりした音を出せるDAC内蔵ヘッドフォンアンプとイヤフォンの組み合わせとしては、十分にリーズナブルと言える価格になっています。
iPhone 7のみならず、iOS機器の再生音質にどこか不満を感じるようになったら、購入を検討する価値のある製品の一つと言えると思います。