「ラジオ局が作る本気のラジオ」はHint(商品情報ページでは「H!nt」で表示)を企画したニッポン放送がこの製品に付けたキャッチコピーです。
ここを見ただけで力の入り具合が分かる製品ですね。
この製品、元々はクラウドファンディングで資金集めをして開発・販売が行なわれたものですが、プロジェクト終了後もかなりの引き合いがあったようで、このたび一般販売が行なわれることになりました。
ですが恐らくほとんどの人はこの製品を見てもラジオだとは思わないでしょうね。それぐらいに本当にカッコイイ製品に仕上がっています。
見た目は最近流行の無指向性スピーカー
Hintは多分ほとんど全ての人がいきなり製品を見せられたら、誰もこれをラジオだとは思えないでしょう。最近のBluetoothスピーカーなどの流行に詳しい人ならば、無指向性タイプのBluetoothスピーカーとは見てくれるかもしれません。
それぐらい従来のラジオのイメージとはかけ離れた形をしています。
さすがに「カッコいいラジオが欲しい」という所からスタートした製品だけのことはありますね。
ボリュームやチューニング用のダイヤルもきちんと備えながら、デザインを全く崩していないところも見事です。円筒系の本体の形をうまーく利用していますね。
スペック
ラジオとしてのHintは、AM補完放送としてAMで放送されている番組をより音が良くステレオ音声で聞くことが出来る「ワイドFM」対応のFMラジオ、ということになります。AMチューナーは内蔵していません。
ですが機能面で見るとむしろラジオチューナーがオマケ、的な高機能な製品になっています。
スピーカー部は3Way構成の360度無指向性タイプのものとなっていて、どの方向にも自然に音が広がる作りになっています。
製品のページのスペックにはアンプ出力が10W x 3との記載がありますので、もしかすると3Wayのスピーカーそれぞれに専用アンプを持つタイプの構成になっているかもしれません。
またBluetoothスピーカーの機能も持っていて、スマートフォンと接続してスマートフォンの音楽プレイヤーの音を出力することも可能になっています。有線接続のためにLINE INコネクタもあります。
バッテリー駆動をすることも可能で、専用のリチウムイオンバッテリーが付属します。
ただかなりパワフルな分、バッテリー駆動時間は短め。約3時間の連続使用時間に対し、充電には約5時間を要します。
音へのこだわりも
この製品はラジオでありながら、なんと本格オーディオ用コンポで活用される「インシュレーター」まで付属します。これはさまざまな振動がコンポに伝わって音を乱したり、スピーカならばスピーカーから生じる振動が周りに伝わって音が濁ることを回避するためのパーツです。
そういった部分にもこのスピーカーの音へのこだわりが伝わってきます。
人の声を聞きやすい音作りを目指したチューニングが行なわれたとのことで、柔らかな音を特徴とするスピーカーに仕上げているようです。
Hintの価格は22,000円+消費税。
単純にFMラジオと考えるとかなり高価ですが、しっかりと音も作り込んだ3Wayの無指向性Bluetoothスピーカーと考えると、かなりリーズナブルな価格と言えるのではないでしょうか。
グッドスマイルカンパニーやCerevoのオンラインショップ、ビックカメラ系の実店舗での販売も予定されています。
予約は既に始まっていて、発売開始は9月初旬。
他とはちょっと違うFMラジオ+Bluetoothスピーカーが欲しい方は、チェックしてみると良い製品だと思います。