小さなカメラの一番のメリットはいつでもどこにでも、とても気軽に持って行けることです。そういう点ではそのメリットを一番突き詰めたのが、携帯、スマホのカメラです。
携帯やスマホのカメラの限界
ですが、携帯電話やスマートフォンに内蔵されているカメラは、写真の画質や絵作りの観点で考えるとこちらの面では大きな制約が課されていることになります。
例えば、スマホのカメラにはそもそも「絞り」がありません。ですので、絞りを変えた時の写真の仕上がりの変化を絵作りに使うことがそもそも出来なくなっています。
その他画質の面でも、しっかりと見ていくと色々と不満点は出てきます。
画面の中の明暗の差をしっかり表現しきることが難しいとか、色のグラデーションをキレイになめらかに表現するのが苦手とか、暗いところではザラザラした絵柄になるか、逆にのっぺりとした絵柄になってしまうか。
そういったいくつかの弱点があります。
いつでもカメラを持ち歩けることが武器になることも
カメラをいつでも持っていないとフォローできないようなシャッターチャンスって、意外ととたくさんあるものです。写真を撮ろう!と気合い入れて出かけた時と、気楽にお出かけする時では頭の中身の発想自体が違っているのかもしれません。
そういったシャッターチャンスもキレイな写真に仕上げたい時には、画質が良くて小さなカメラがとても便利です。そんなカメラとして今一番オススメと言えるのが、このPowerShot G9Xです。
気軽にいつでも持ち運べるサイズのPowerShot G9X
1型センサーというかなり大きなイメージセンサーを採用して画質の方は折り紙付き。それでいながら、普及型のコンパクトデジカメとほとんど同じ感覚で扱えるコンパクトさ、軽さを実現しています。
ボタンを置く場所が足りないぐらいに本体が小さくなっていますので、操作の面ではタッチパネルの付いた液晶画面にタッチして行なう操作が多くなっています。
本格的に写真を趣味にしていてデジタル一眼レフなどを使っている人からすると、ちょっと物足りないとか、慣れない操作感になるかもしれません。ですが、逆にスマートフォンからステップアップする人には、むしろ分かりやすい操作感になっていると思います。
レンズの方は他の機種よりも少し控えめなスペックですが、それでも実用性は高い範囲をカバーしています。ボケを使った写真作りも十分に出来ます。
1型センサー搭載のコンデジの中では比較的お手頃価格
キヤノンのPowerShotシリーズの中では下位機種に位置づけられていることもあって、1型の大きなイメージセンサーを搭載する機種の中では、比較的お手頃なお値段が付いているのも最初の本格的なデジカメの一台として適しているところかもしれません。
携帯電話やスマートフォンのカメラに物足りなさを感じた方、普段はもっと本格的なカメラを使っているけれども、もっと気軽にいつでも持ち運べる一台を探している方、PowerShot G9Xはそんな方たちに最適な一台になってくれると思います。