スマートフォンや携帯電話のカメラの普及でデジタルカメラは全然売れなくなっているのかと思いきや、いくつかのジャンルのデジタルカメラは、スマホが普及する以前よりもむしろ売れ行きが伸びています。
そのよく売れているデジタルカメラのジャンルの一つが「高級コンパクトデジカメ」と呼ばれるクラスです。今回はこのジャンルのカメラの1台、キヤノンのPowerShot G7X MarkIIをご紹介します。
「1型センサー」搭載デジカメ
今回ご紹介するPowerShot G7X MarkIIを含め今売れ行き好調なコンパクトデジカメは、「1型センサー」というものを搭載していることがカギになっています。
スマホのカメラも含めデジタルカメラの世界では、光を捉える「イメージセンサー」という部品のサイズが大きいほどエライ、ということがほぼ決まってしまっていて、スマホのカメラがいくら頑張っても、デジタル一眼レフで撮った写真の画質を超えることは絶対に出来ないようになっています。
PowerShot G7X MarkIIはデジタル一眼レフほど大きくはありませんが、スマホのカメラのイメージセンサーよりも、面積では4倍から5倍もある大きさのイメージセンサーを積んでいます。
イメージセンサーの面積がそのまま光を集める効率の良さにつながりますので、こういったカメラは写真を撮る「基礎体力」が元から全然違う、と考えていただくと分かりやすいと思います。
暗いところでもキレイな写真が撮れる
イメージセンサーという部品はレンズから入ってくる光を捉えて電気信号に変換しますので、光の当たる面積が大きいほど色々な面の性能が良くなります。暗いところでもきちんと光に反応できるのもその一つ。
夜景や室内の写真など、明るさが十分ではない場所でもザラザラしないキレイな写真を撮ることが出来ます。
スマホのカメラでは暗い場所の写真がザラザラにならないように、ノイズをべったりと油絵のようなタッチで塗りつぶしてしまう写真になったりもしますが、大きなイメージセンサーを使ったカメラでは、ノイズを抑えつつも、できるだけそういうのっぺりした写真にならないように気をつけて写真を作り上げる工夫がされています。
「ぼけ」を使った写真が撮りやすい
イメージセンサーが大きいと、狙った被写体の前後をふわっとぼかした写真を作りやすくなります。
スマホの写真は画面全部にピントが合った写真が出来上がりやすいですが、これだとメインになるものが何かわかりにくかったり、絵柄としてうるさいものが映り込んでしまった時にそれが邪魔になることもあります。
うまくぼかせれば、立体的でメインの被写体が何かわかりやすい写真を撮ることが出来ます。また、あまり目立って欲しくないものはぼかしてしまえば存在感を薄めることも可能になります。
サイズも小さめ。ズームレンズもついて何かと便利
本格的なデジカメとしては、PowerShot G7X MarkIIはサイズも小さめで持ち運びに便利です。
そしてスマートフォンにはないズームレンズが付いていますので、画質を落とさずに広い範囲を写し取ったり画面の一部を拡大して撮影することも出来ます。
スマートフォンでも撮影する時に画面の一部を拡大できる機種が多いですが、あれは画像の一部を無理矢理に拡大しているだけなので、拡大していくと画質がどんどん悪くなります。
もしもスマートフォンで撮る写真に物足りなさを感じるようになったら、PowerShot G7X MarkIIのようなカメラで写真に本格デビューしてみませんか?スマホカメラとはひと味もふた味も違った写真をきっとものに出来ますよ。