ニュージーランド育ちのデザイナーが立ち上げた新ブランドDearearから、完全ワイヤレスイヤフォンの新顔が登場します。
オーディオメーカーとしてもほぼ完全な新顔で何もかも未知数。でもとてもシンプルなミニマルデザインには好感が持てます。
今回はこの完全ワイヤレスイヤフォンのユニークな新顔、Dearearの「Endear」をご紹介します。
アンテナの工夫で干渉の少ない接続がウリ
Endearではグレードの高いLDSアンテナを採用したことで、最も干渉の少ない接続を実現した、とのメーカーのうたい文句となっています。完全ワイヤレスタイプのBluetoothイヤフォンでは、スマートフォンなどとイヤフォン、イヤフォンの左右のピース間の接続の両方が必要になりますので、そのあたりの工夫がメーカーの腕の見せ所、的な部分があるようです。
コーデックはSBCのみに対応
メーカの公表している装着イメージの写真を見るとサイズはやや大きめ。ですがシンプルで主張の少ないデザインで耳からの出っ張りは特に多くはないようですので、それほど存在感の主張はない感じですね。
音を出すドライバーは8mmの比較的小口径の振動板を持つダイナミック型ドライバーを採用。通話用のマイクを搭載していて、スマートフォンとの組み合わせでは通話に使えるヘッドセットになります。
ちょっと残念なところは音声の圧縮コーデックが、音質面にハンデのあるSBCにしか対応していないところ。
ドライバー自体は20kHzまでの再生に対応可能なスペックがあるようですが、SBCコーデック側の限界できちんと音質面の素性を使い切れない可能性がありそうです。
連続再生時間は2.5時間。
専用のバッテリー内蔵ケースが付属していて、こちらにイヤーピースを戻すことで最大7回の充電が可能です。合計20時間程度の再生に対応できる仕組みです。こちらのケースもシンプルでキレイなデザインです。
耳穴の大きさの違いに対応するための3サイズのイヤーチップが付属します。
価格は今の本格的な完全ワイヤレスイヤフォンとしては一般的な水準と思われる17,800円+税金となります。
首にかけるタイプのBluetoothイヤフォンも2機種同時発売
よりお求めやすい価格で、左右のイヤーピース間にケーブルのあるタイプのBluetoothイヤフォンも2機種発売されています。先進性、おしゃれさでは完全ワイヤレスイヤフォンに譲りますが、実際の使用における便利さという意味では、むしろこちらの方が実用性は高いのかもしれません。
イヤーピースを耳から外すときにそのまま首にさげておけるわけですから。イヤーピース紛失の心配もほぼありませんね。
こちらには高音質のコーデックaptXに対応するより高音質指向のBouyantと、お手頃価格を実現したJoyousがあります。
ドライバー自体は両機種とも共通と思われる、直径10mmの振動板を採用したダイナミック型のドライバーを搭載しています。振動板が大きい分、こちらの2機種の方が低音側の再生能力には余裕がありそうです。
どちらもIPX4の防滴性能を持っていて、多少の汗かき等では問題なく利用が可能です。
Bouyantが8,980円+消費税、Joyousが6,980円+消費税での販売となります。
まとめ的なもの
今回取り上げた製品は、今までほぼ名前の出たことのないブランドからの新製品です。今までになかった製品がこれからもどんどん登場しそうで、完全ワイヤレスイヤフォン・Bluetoothイヤフォンがとても面白いジャンルになっています。
恐らくiPhone 7のイヤフォンジャック廃止が火を付ける形になったBluetoothヘッドフォンのジャンル、これからも注目しておいた方が良さそうです。
DEAREAR(ディアーイヤー) 2017-03-24
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