今回ご紹介する製品はちょっと変わったメーカーの販売しているキーボードです。
開発したのはミネベア。パソコン用周辺機器とはほとんど関わりのなかったメーカーです。
キーの面がフルフラットなタッチ式キーボードで、外見は恐らくPC用キーボードの中では最高にクールです。また、製品の由来としては本気で特定の用途向け、というよりはプロ向けに作られた製品と言っていいかもしれません。
今回はミネベア製のタッチキーボード、COOL LEAF 2nd Editionをご紹介します。
キー面が完全にフラット
ミネベアのCOOL LEAFは、実はかっこうよさのためにタッチキーとしてフラットな形状を実現したキーボードではありません。一般的なキーボードを持ち込むのが難しい、プロの現場をじっくりと考えた上で作られた製品です。このため中身はかなり凝った作りになってはいますが、その分かなりお値段は高価。サンワサプライの取り扱いでAmazonでも販売されていますが、売価は2万8千円程度となっています。
その代わり、スマートフォンのタッチキーボード(ソフトキーボード)でキー入力を行なった際のように、キーが入力されたことを振動でフィードバックする仕組みなども組み込まれています。
防塵・防滴仕様
COOL LEAFが最も他製品と性格を異にしている部分は、防塵・防滴を実現して、キーボード全体を希釈したエタノールで消毒できるようになっている部分です。また完全にフラットな形状ですのでキーボードの清掃が簡単で、ホコリをため込むこともありません。こういった特徴から、医療現場や食品加工場、クリーンルームに持ち込んで利用することがあらかじめ想定されています。まさにプロの道具として作られた製品なのです。
でも、見た目はとてもカッコイイ
キーボード表面は鏡面仕上げで、そこにLEDバックライトによってキーの刻印(?)が浮かび上がる外見をしています。鏡面仕上げの分、室内に強めの明かりがあると映り込んでしまう難点はあるものの、やっぱり外見はすごくカッコイイ製品なのです。高価だし、高速タイピングには向かないタッチキーボードですが、でもガジェットとしてのクールさは他にはない存在感につながっていると思います。
一見の価値があるコンセプトムービー
COOL LEAFのコンセプト動画がミネベアのページに上げられています。この動画は一見の価値があると思います。アドレスを載せておきますので、一度ごらんになってみてください。(音が出ますので再生場所には注意)http://www.minebea.co.jp/coolleaf/1185862_7463.html
今はまだCOOL LEAFでこのコンセプトの機能が実現できているわけではありません。ですが、やろうと思えばすぐに実現可能な機能です。
元々COOL LEAFはこういった夢を追うための製品ではなく、現場での要求を満たすためのタッチキーボードだったのだと思います。ですが、このキーボードの方向性にはすごく夢が詰まっていると思います。
コンセプトムービーのようなこれに続く製品が出てくるのか、そのあたりもちょっと楽しみなガジェットですね。