マイクロソフトのSurface Proシリーズは、ご存じの通りタブレット型PCとしては非常に高性能な機種です。一般的なノートパソコンと同レベルの性能を有しています。
さらにタイプカバーを使うことで、使い勝手の面でもかなりノートパソコンに迫ることが出来ます。
ただ、タイプカバー使用時には人の膝の上など、しっかりした平面が確保できない場所では設置の安定感が今一歩で、この部分の使い勝手はノートPCに数歩譲る形になります。
この弱点をカバーするようなキーボードが米Brydge Technologiesから発売されています。
今回はSurface Proを「Surface Book化する」非常にユニークなBluetoothキーボード「BRYDGE」をご紹介します。
Surface Pro本体とドッキングできる頑丈なキーボード
BRYDGEはSurface Pro 3、Pro 4本体とドッキングできる、かなりしっかりした剛性を持つBluetoothキーボードです。Surface Proの本体下側を挟み込むような保持機構を持っていて、ここを使ってSurface Proと一体化します。保持部分にはシリコンゴムが配されていて、Surface Pro側に傷を付けることがありません。
また、BRYDGE側に160度まで無段階に可動するヒンジが設けられていて、かなり自由度の高い角度調整が可能です。
接続はタイプカバーとは異なりBluetoothを使用します。接続の安定感ではタイプカバーの有線接続に分があるでしょうが、利用の際の自由度はBRYDGEのほうが高いでしょう。
キーボードと本体を分離して、少人数でのプレゼン的な活用も考えられます。
キー配列は英語キーボードのASCII配列です。日本語対応のJIS配列製品が準備されていませんので、かなの直接入力を行なう方は利用が厳しいかもしれません。
BRYDGEはしっかりした機構を持つ分、Bluetoothキーボードとしては高めのプライスタグがつきます。Surface Pro用のBRYDGE 12.3は18,980円です。
キーボード側にSSDを内蔵した機種も登場
BRYDGEのバリエーションとして、6月30日にはキーボード側に128GBのSSDを搭載する機種、「BRYDGE 12.3 Pro 128」も登場しました。お値段は39,800円と高めになりますが、USB3.0接続でかなり高速な外部ストレージを追加で利用可能になります。
キーボード側の接続は従来のBRYDGEと同じBluetoothで、SSDはUSB3.0コネクタに有線で接続することになります。その分、若干外見のスマートさは失われるかもしれません。
iPad用のバリエーションも
BRYDGEシリーズにはiPad向けの機種も準備されていて、iPad mimiからiPad Proまで、幅広く対応できるようになっています。どの機種もキーボード側に内蔵しているバッテリーで最大3ヶ月の利用が出来る省電力設計です。
ただ、タブレット本体と接続して大きく角度を付けて開いたときに、後ろ側に倒れてしまうことがないようキーボード本体が少し重めに作られていいます。
この部分は持ち運んでい利用する際には少し弱点になるかもしれませんね。ですがまあ、この問題はほとんど全てのキーボード分離型の2in1 PCが抱える悩みでもあります。
ちなみにSurface Pro 4にBRYDGE 12.3を取り付けた場合、合計で1.5kg前後の重量になりモバイル型のPCとしては少々重めになります。この重量面をどう考えるかで評価の分かれる製品になるかもしれません。
Brydge Microsoft Surface Pro 3/4 (12.3 インチ) 用 Bluetooth ワイヤレス 一体化型 アルミニウム キーボード ケース
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BRYDGE 2017-05-26