現地時間の9月8日、Appleは新型iPhoneシリーズiPhone7とiPhone7 plusの発表を行いました。
この2つの新しいiPhoneはいくつかの新しいフィーチャーを備えていますが、その中でもかなり特徴的なのが従来のステレオミニイヤフォンジャックを省いてしまった部分です。
以前から噂はされていたものの、そのままでは有線のステレオイヤフォン/ヘッドフォンが利用できない、というのはなかなか衝撃的な内容かもしれません。
一応、Lightningコネクタに接続して有線のイヤフォンを接続できる変換アダプタは付属するようですが、こちらを使ってしまうとiPhone本体を充電しながらイヤフォンで音楽を聴くことが出来なくなります。
さて、iPhone本体のことはこれぐらいにして、iPhone7シリーズと一緒に完全ワイヤレスの多機能イヤフォン「AirPods」も発表されています。このAirPodsは、イヤフォンジャックのないiPhone7の機能の補完をするものでもあります。
今回はここちらのAirPodsのほうをご紹介します。
ただの無線イヤフォンではない
この部分がAirPods最大の特徴です。AirPodsはただの、無線接続可能な完全ワイヤレスのイヤフォン、ではありません。「W1チップ」と言われるSoCや光学センサー、加速度センサーも搭載していて、AirPodsに対してなされた動作を検出して、iPhoneとの連携で特定のアクションを起こすことが可能な機能を備えています。
例えば、AirPodsを両方とも耳に装着するとiPhoneでの音楽再生をスタート、外すとストップ、といった動作が行えたり、AirPodsのダブルタップ(2回トントンとつっつく)でiPhone側のSiriを起動することも出来ます。
また、指向性マイクを搭載していますので、通話時のヘッドセットとしても利用可能です。
通話の際には内蔵マイクを活用して周囲の雑音を低減する、ノイズキャンセリング機能も働くように出来ています。
完全ワイヤレスタイプとしては長時間のバッテリー駆動も可能
AirPodsはフル充電した状態からなら、連続5時間の稼働ができます。これは完全にケーブルをなくしたタイプの無線イヤフォンとしてはかなり長い時間です。また付属の専用ケースはバッテリーを内蔵していて、AirPodsをケースに戻すことでAirPods側の充電を行うことが出来るようになっています。
ケースからの充電では、15分の充電で最大3時間音楽の再生などに利用可能とされています。また、ケースと一緒に使うことで最大24時間の利用が可能です。