完全ワイヤレスイヤフォンは、使い勝手の上では邪魔になりがちなケーブルを完全になくすことが出来たおかげで、とてもスマートに利用可能なガジェットとなっています。
ただ音声伝達にはBluetoothの枠組みを利用するため、音質面にはどうしても天井、上限が出来てしまうのも事実となっています。
一般的なBluetoothでは高音質と言われるaptXを利用可能なイヤフォンでも、音声信号のビットレートは350kbpsほどに制限されます。音声の圧縮には不可逆圧縮方式を使っているため、CDクオリティの音でも原音再生は原理的に不可能となっています。
こういった制約もあってか、完全ワイヤレスイヤフォンで高音質とかHi-Fiといったキーワードで音質面を全面に押し出す製品は少なかったように思います。
そんな中、今回ご紹介する「Air by crazybaby」は音の良さを打ち出した貴重な製品です。以下で具体的に中身を見ていきましょう。
カーボンナノチューブ使用のマイクロドライバー搭載
Airではカーボンナノチューブを含む振動板を採用した、ダイナミック型のマイクロドライバーを搭載しています。カーボンナノチューブは非常に高い強度を持つ新素材で軽く強い振動板を構成しやすいため、イヤフォンなどの振動板の素材に適した材料の一つです。
Airでは直径5.2mmの小型の振動板を採用しています。
小径振動板の方が音の入力に対するレスポンスが高くなる傾向があり、音の立ち上がり・立ち下がりにスムーズに反応するレスポンスの良い音質傾向になりやすくなります。
EDMなど、打ち込み系の電気・電子的な楽器を使う音楽などとの相性が良いイヤフォンになりやすいドライバーとなります。
その代わり、重低音の沈みこみや重さの表現は若干苦手とすることが多くなります。
カーボンナノチューブはまだまだコストのかさむ材料のはずですので、これを思い切って振動板に採用したところにAirの作り込みの本気具合を感じられるように思います。
また、Bluetoothの音声コーデックは高音質なAACに対応します。
IPX6相当の防水
AirではIPX6相当の防水も実現しています。IPX6は防滴・防水性能としてはかなり高いレベルとなっていますので、一般的な使い方ではほとんど水濡れによる故障などは心配する必要がなさそうです。
多機能
Airも小さなイヤーピースのサイズながらきちんと通話用マイクを搭載しています。こちらを利用してスマートフォンでのハンズフリー通話が可能です。着信の際には、左のイヤーピースをクリックすると受話操作ができるようになっています。
また、通話用のノイズキャンセル機能を搭載していて、周囲の環境音の影響を受けにくい安定した通話を行うことができます。
やはり左側のイヤフォンをダブルクリックすることで、SiriやGoogleのアシスタントを起動することも出来ます。
右側のイヤーピースのクリックにも機能が割り振られていて、1クリックでミュージックプレイヤーの再生・ポーズ・ストップのコントロールが行えます。
ダブルクリックで早送り、トリプルクリックは巻き戻しの機能が割り当てられています。
さらに、スマートフォン側にはAirの音質を調整するためのイコライザー機能を持つアプリも準備されています。
連続再生時間は単体で3時間
Airの音楽を聴く際の連続稼働時間は3時間、通話時には4時間となっています。バッテリーとイヤーピースへの充電機能を持つケースと一緒に運用する際には、音楽再生で最大15時間、通話では20時間の駆動が可能です。
専用ケースが他の完全ワイヤレスイヤフォンよりもずっとコンパクトでCoolなのもこの製品の特徴ですね。細身のボディーでケースごとの持ち運びでも、まったく邪魔にならなそうです。
Makuakeから
MAKUAKEでのプロジェクトは終了しました。
Amazonで購入ができます。
クレイジーベイビー(Crazybaby) 2017-09-15