有線Continuum対応。キーボード・マウスもセットになったAcer Liquid Jade Primo

HPのウルトラハイエンドとも言えるスペックを実現したElite x3の登場で、スペックに関しては若干見劣りがするようになりましたが、でもそれでも十分に高いスペックと高い実用性を兼ね備えたWindows 10スマートフォンが、AcerのLiquid Jade Primoです。





発売のタイミングを見るとElite x3がかなり遅れたために、日本国内で最初に有線のContinuumを利用可能にした機種は、こちらのLiquid Jade Primoのほうになりました。





その他のスペックにもまったく抜かりはなく、非常に実用性の高い端末に仕上がっています。今回はこのAcerのLiquid Jade Primoをご紹介します。




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スペック

Liquid Jade Primoはスマートフォンの心臓部となるチップのSoCに、クアルコムの現時点での準ハイエンドといえるクラスのSnapdragon 808を搭載しています。





こちらのチップはCPU部には、高性能コアを2つ、低消費電力コアを4つと、ちょっと変わった構成のSoCです。CPUのコア数以外は、Snapdragon 810に準ずる性能を持つSoCです。





メインメモリは3GB、ストレージは32GBを搭載していて、Windows 10 Mobileを動作させるには十分余裕のあるスペックになっています。





ディスプレイは5.5型フルHD解像度の有機ELディスプレイを搭載。画質面にも期待が持てます。





バッテリーはこのクラスのスマートフォンとしては概ね一般的と言える、2,870mAhを確保しています。





USB端子にはこれから主流となるであろう、上下どちら向きにも接続可能な、Type-C形状のUSB3.0コネクタを持っています。





メインカメラには約2,100万画素のソニー製裏面照射型センサーを搭載するなど、カメラの画質面へのこだわりも見える機種となっています。





サイズは約156.5mm x 75.9mm x 8.4mmと、現在の一般的なスマートフォンのサイズに収まっています。重量は約150gと、こちらは5.5型ディスプレイ採用のスマートフォンとしては軽めの重さになっています。





背面がラウンドした形状になっているため、サイズから想像するよりも持ちやすい本体となっています。




有線Continuum対応

この機種の最大の特徴は、有線の携帯電話向けContinuumに対応しているところでしょう。SoCにSnapdragon 808を採用したことで、このスペックが実現可能になりました。





Liquid Jade PrimoはMiracast経由の無線のContinuumにも対応していますが、やはり操作のダイレクト感では有線接続にはかないません。





高性能なSoCともあわせ、アプリの操作などでも高い応答性が実現されています。




セットでの販売

Liquid Jade Primoがユニークなのはスマートフォン単体での販売は行われず、机の上に設置して外部ディスプレイなどを接続することを前提としたセットでの販売の形態を取ることです。





セットには、複数のUSBコネクタ、有線LANポート、外部ディスプレイ出力を備えたドッキングステーション、無線接続のキーボードとマウスが含まれています。





このセットにあとは外部ディスプレイさえ加えれば、Liquid Jade Primoをデスクトップパソコン的に利用可能になっています。




価格は高め、やはりビジネス向けに販売

ドッキングステーション、キーボード、マウスが同梱されるセット販売のみとなるため、セット価格はやや高めに感じる10万円程度での販売となります。





ただ、このセットさえ入手すればすぐに有線Continuumが使える環境が揃う、というのは便利です。





また販売は基本的にはビジネスユーザーをターゲットに置いたものとなるようです。ただし、もちろん個人ユーザーでも購入は可能です。





日本国内の販売で先行した日本メーカーのモデルよりも割高ですが、その分の高性能と付加価値も備えたLiquid Jade Primoが国内市場でどう戦っていくか、HPのElite x3の動きも合わせちょっと楽しみになります。





まずはやはりビジネスユーザーから、と言うことになると思いますが、海外でのWindows 10 Mobileの沈滞気味の流れを変えられるか、そのあたりも注目されそうです。

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