ロジクールの新ハイエンドマウスMX MASTER 2S。本体は無難な改良。真価はソフト側に。

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パソコンなどの周辺機器メーカーの大手、ロジクールが新型のハイエンドマウスを発売しました。



かつての名機MX REVORUTIONの血を引く「MX MASTER 2S」です。



一度はロジクール自身がコストがかかりすぎるから二度と作らない、とまで宣言した独自のスクロールホイールの機構を復活させたMX MASTERのバージョンアップ機です。



今回このMX MASTERの順当な正常進化形的なハードウェアを搭載していますが、実はこのマウスの真の価値は進化したマウスユーティリティ側にあるかもしれません。



今回はそのあたりの事情も含め、ロジクールの新型マウスMX MASTER 2Sをご紹介します。


ハードウェアはセンサーが高解像度化

MX MASTER 2Sはマウス本体のデザインは従来のMX MASTERと全く同じ形になっているようです。



右手操作専用のモデルで、ロジクールお得意のかなり人間工学的配慮を追求した形をしています。



カスタマイズ可能なボタンの数は少なめで、親指が自然にかかりそうな場所に隠れたボタンが一つ、進む・戻るボタンが1つずつ、あとは、ホイールのクラッチ切り替えが割り当てられているボタンが1つあるだけです。



その代わり、親指で操作する横方向に回転するスクロールホイールが追加でもうけられています。



またMX MASTERシリーズ独特のメカがメインのスクロールホイールにビルトインされていて、通常の操作ではクリック感のある普通のスクロールホイールとして動作します。



ですが、強くはじくようにホイールを回転させると自動でクラッチが外れてクリック感がなくなり、ホイールの材料の慣性でホイールが回転を続けるギミックになっています。



これにより、放っておいても縦に長いページなどの高速スクロールが出来る仕組みになっています。



著者も先代のMX MASTERを使っていますが、一度この感覚に馴染んでしまうと他のマウスには戻れなくなる非常に強力なギミックです。



MX MASTER 2Sでは、そういった特徴はそのまま引き継ぎつつ、ガラスの上でも操作可能とされる独自センサーの解像度を1600dpiから4000dpiに引き上げてきました。



従来のMX MASTERのセンサーだと、4kディスプレイなど、超高解像度の環境ではポインタ移動速度を最大限まで上げても少々移動速度が遅い感じがありましたので、その部分がケアされたイメージです。


実はすごいのはソフトウェア。「FLOW」がすごい

今回MX MASTER 2Sがリリースされる上で一番の目玉は、実はハードウェア側ではなくソフトウェアの機能の方です。



ロジクールのマウスユーティリティ、Logicool Optionsに新規搭載される「FLOW」という機能がまさに近未来的な使い勝手を実現してくれます。



MX MASTER 2Sにペアリング情報を登録した最大3台までの複数のPCの間を、切り替え操作無しに自動で操作対象を移動させていけるようになります。



具体的にはあるPCの画面の端までポインターを移動させると、隣にあるPC側に接続先が自動で切り替わり、2台目のPCの操作が可能になるのです。



見た目や操作感上、2台目のPCをデュアルディスプレイの1つとして使えるような感触になるはずです。



さらに、あるPCでコピーした内容を2台目のPC側にペーストすることが出来るようになります。Windows 10がFall Creators Updateで実現しようとしているCloud-Powered Clipboardの機能をマウスドライバー・ユーティリティで先取りして実現してしまうような形です。


ハイエンド機だけに高価だが

MX MASTER 2Sは「ハイエンド」を名乗るマウスだけにさすがに高価です。Amazonで13,000円弱で販売されています。



ただその分の価値のある使い勝手、使いごこちは実現されていると言えるでしょう。



それでもマウスはユーザーの使い方に使用感がとても左右される周辺機器でもあります。高価な機種ですから、購入前には可能ならば手へのフィット感などをチェックしておくと良いでしょう。



ちなみに成人男性の一般的な手のひらの大きさと思われる著者の手では、「かぶせ持ち」と「つまみ持ち」の中間ぐらいの感触のサイズです。「半つまみ持ち」「半かぶせ持ち」的な使い方で良好な使い勝手になっています。

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